インジェニティーには、ハードのリース契約及び保障契約、メンテナンス契約を見直してもらい、その上で事業形態や組織の変化に伴って発生する倉庫、営業業務フローの見直しをお願いしました。
日本法人には独立したシステム部が存在しないため、これまでは外部委託及びスイス本社のサポートでシステムを運用してきました。しかし今回のリプレースは業務内容の詳細把握が必須です。必ずしも現状のシステムサポートをしている者が詳細を解っているわけではなく、またその社内リソースも無かったので、今回、インジェニティーにシステム・業務両面で見直し・アドバイスをお願いしました。また外部システムコンサルタントとして、システム導入時の弊社側のプロジェクトマネージメントもお願いしました。
元々本社ではERPのリプレースは、最新のパッケージソフトを導入する事を想定し、予算を見積もっていました。アジアのオペレーションはヨーロッパにある国際倉庫、本社システムとの連携も必要となってくるため、拡張性、柔軟性は重要な問題です。
また基幹システムのためデータの安全性も重視しました。
インジェニティーは既存業務と今後の業務計画を把握し、予算内で導入できるパッケージを7社選択。更に、拡張性、ラニングコスト、費用対効果を検証し3社に絞り込んでくれました。弊社の業務フローに照らし合わせると、意外にもパッケージ製品は使わない機能や処理が数多くあると解り、パッケージ以外のソリューションも視野に。
インジェニティーさんと一緒に私と日本法人社長で3社を訪問し検討した結果、最終的にはパッケージソフトではなく、国内ベンダーが作ったシステムをカスタマイズしてもらい、市販財務ソフトを組み合わせる形で導入を行いました。
日本国内は東京本社を含め4営業所とタイの縫製工場に予定通り導入完了。当初のパッケージ製品導入の予算より2,000万円ほど、安く導入が完了できて、インジェニティーの提案力にとても満足しています。
本社から人を送ったり、専任のプロジェクトマネージャーを正社員として雇う事を思えば、インジェニティーに対する費用対効果は非常に高かったと言えます。
インジェニティーが業務フロー分析を行って結果、様々な非標準的作業や非効率業務が見つかりました。現場が工夫しながら業務を行ってきた結果ですが、外部の客観的視点で初歩的な事から聞き取りを行って頂いたため、発見できたことが多くあります。インジェニティーは数週間、国内事務所、タイ工場の現場に張り付き、全ての部署に綿密に聞き取り調査を行って頂きました。
またインジェニティーの報告は常に迅速でした。我々スイス本社には常に英語で報告がなされ、時差を考慮しても全く時間の滞りが無かったと言えます。
スイス本社でのプリゼンテーションもインジェニティーが行い、その場で役員からの質問に的確に返答され、その能力とプロ意識の高さはとても印象的でした。