藤田社長は、お客様が導入するERPシステムを選択する時期から、外部システムコンサルタントとしてプロジェクトに関与しておられ、お客様の業務を熟知されていました。お客様の今後の事業方針や中長期予算を理解されたうえで、複数のERPパッケージを比較され、お客様に複数のソリューションを提案しておられました。
そのうちの1つの選択肢が弊社による開発・導入でした。最終的にお客様から弊社へのシステム開発のご依頼を頂き、その時のお客様側のプロジェクトマネージャーが藤田社長でした。初めてお仕事をご一緒したのは、もう7年ほど前になります。
元プロジェクト導入時、とかく現場の強い抵抗に合うケースや、業務手順が明確に確立されていないケースが見られます。また社内ルールが不十分、組織的な問題がある、等、システム以外の懸案事項も数多く見られます。
弊社にもプロジェクトマネージメントの機能はありますが、お客様のこういった問題にシステムベンダーがどこまで関与できるか?は、いつも悩むところです。
藤田社長のお客様の成功への思いは熱く、摩擦を恐れて妥協してしまいがちな事でも、業務現場や開発部隊と戦うほどの姿勢を見せ、素晴らしいリーダーシップを発揮されます。お客様の事を真剣に思うその情熱とパワーはなかなか真似できるものではありません。業務手順や標準化について、ホワイトボードでユーザーや開発者に熱く語る姿は頼もしく、とても印象的です。時にはヘルメットを被って、時には長靴を履いて現場に赴くその行動力も印象的でした。
常にユーザーと合意を取りながら進めてくれるので案件要件の明確化に非常に役立ち、導入後の大幅修正も無くスムースでした。
経営陣を含めたユーザー、システム開発ベンダーに対して、強いリーダーシップを持ってこそ予算内、期間内に導入が完了したと思います。
海外支店にも導入することになっていたので、英語で現地の情報を収集は必須でした。また随時、本社の承認を得なければならなかったため、英語力は必須です。弊社にも何人か英語が話せる人材がいますが、時間・実力ともに足りません。その中で、インジェニティーさんが作成された、日本及びタイ工場の最新版業務手順書は我々の作業効率を上げるのに役立ちました。 業務及び開発中のシステムを理解したうえで英語圏のユーザー、管理職との仲立ちを行ってくれたため、個々に上がってくるユーザーの要望を一元的に取りまとめて頂き、弊社の作業の精密度も上がりとてもスムースでした。
インジェニティーさんは、全体的な業務フローを理解し、組織、役割を考慮して時には指導も行うなど、経営コンサル的な視点でシステム導入をサポートしている点も、特長と言えると思います。
インジェニティーさんと導入したシステムは、長いものでは6年経過していますが、今も問題なく稼働し続け、弊社は継続的にお客様と円満な関係を築き続けることができています。これからもインジェニティーさんと一緒にお客様により良いシステムを提供していきたいと思っています。
インジェニティーが業務フロー分析を行って結果、様々な非標準的作業や非効率業務が見つかりました。現場が工夫しながら業務を行ってきた結果ですが、外部の客観的視点で初歩的な事から聞き取りを行って頂いたため、発見できたことが多くあります。インジェニティーは数週間、国内事務所、タイ工場の現場に張り付き、全ての部署に綿密に聞き取り調査を行って頂きました。
またインジェニティーの報告は常に迅速でした。我々スイス本社には常に英語で報告がなされ、時差を考慮しても全く時間の滞りが無かったと言えます。
スイス本社でのプリゼンテーションもインジェニティーが行い、その場で役員からの質問に的確に返答され、その能力とプロ意識の高さはとても印象的でした。